こんにちは！Keiです。
第10回のテーマは、「8ビートで1曲を組み立てる！」です。
#001からここまで記事を読んでくれたあなたはもう立派なドラマーです！今回のmidiとこれまでのmidiを組み合わせて自分らしい8ビートを作ってみましょう。
リズムパートを組み上げることができれば楽曲制作のほとんどが完成したと言えます。
今回もわかりやすい王道パターンをご用意しています。
それではいきましょう！
🔖このMIDIの特徴
- クラッシュやライドの使い分けで「曲の流れ」が作れる
- 複雑すぎず、初心者にも扱いやすい設計
- すべて4小節・ループ仕様、すぐに使えます
🎧 活用アイデア
- 各パートのリズムを切り替えるだけで“1曲分”の完成形に
- これまで配布してきたフィルと組み合わせて強弱を演出
- ライドやキックを足してオリジナルアレンジにも対応可能
🎶 シンプルでも「曲」になる！
ここまで紹介してきたパターンを活かしながら、1曲分を通して構成できる8ビートパターン集を用意しました。 イントロ・Aメロ・サビ・アウトロ――それぞれに最適なドラムパターンを収録。これで「作りきれる」！
今回は、そのまま曲に流し込める8ビートの完成形を4パターン収録しました！
🎧 デモ音源（SoundCloud）
実際のMIDI内容はこちらでご試聴いただけます（簡単なバッキング付き）↓
今回のパターン解説
ここでは収録したMIDIパターンそれぞれの狙いや使いどころについて解説します。
010_Intro_8Beat_BPM100：イントロに使える8ビート
イントロはライドシンバルで軽やかに高音を広げると曲の始まりのワクワク感が出ます。ライドシンバルはハイハットよりも丸くて広がる音を持っているので、リズムの輪郭を保ちつつも、軽やかで開放的な響きになります。イントロでこのような「音の広がり」を作っておくと、曲全体のスケール感や展開を自然にリスナーに伝えることができます。
ここではまだドラムは目立ちすぎないように。主役はこれから入ってくるメロディやコード感。ドラムは“舞台の幕を開ける役”のイメージです。
010_Verse_8Beat_BPM100：Aメロ向きの落ち着いた8ビート
低音域をしっかり支えつつ、歌を邪魔しない定番のAメロビート。後のサビなどの盛り上がりパートに向けてしっかりとリズムを見せていきます。
Aメロでは、リスナーがメロディや歌詞の世界に入り込めるように、ドラムはあくまで“土台”としての役割が重要です。このビートはキックで低音を支えながら、スネアとハイハットは抑えめにしており、歌を邪魔しない設計になっています。
グルーヴはしっかり感じさせつつ、リズムが主張しすぎないのがポイントです。
また、リズムを一定に保つことで、次にくるサビの「動き」や「盛り上がり」との対比を作る役割も果たしています。
010_Chorus_8Beat_BPM100：盛り上げ系のサビビート
音数多め＆強めのスネアでサビの盛り上がりに対応したビート。サビは煌びやかに派手目に叩いてあげるのが定番。
サビでは一気にエネルギーが爆発します。ドラムの役割も「支える」から「引っ張る」へと変化し、ビートが音楽のドライバーになります。
このパターンでは、スネアのアタックを強めにし、音数もやや増やしてエネルギー感を出しています。
また、オープンハイハットを使って高音域を派手に広げることで、イントロよりも更にダイナミックな空間を演出しています。
ただしハットを開けすぎるとリズムがボケるので注意。(音源にもよりますがベロシティを上げ下げしつつ聞いてみましょう)テンションは高く、でも輪郭はクッキリと。これがサビのキモです。
010_Fill_Outro_BPM100：エンディング向けのフィル入りパターン
曲のラストに相応しい終わり方を意識したパターン。減速や終止感も含まれています。エンディングは物語の「締めくくり」です。イントロとは逆に、音を“閉じていく”方向に向かわせる必要があります。
イントロと対になる存在ですが若干の表情が変わるようにフィルもスネアからタムへ高音域から低音域を意識することで落ち着いていくイメージを演出。
📩 おわりに
今回は「8ビートで1曲作る」をゴールにした構成でした。
シンプルながらも、構成力・展開力のあるビートたちをぜひ活用して、自分だけの1曲を完成させてみてください！
今後もドラマー目線で作った実践的なMIDI素材を公開していく予定です。
感想やリクエストがあれば、お気軽にコメントでどうぞ！
それでは！<3
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