おはようございます。
このシリーズでは「生ドラムっぽさ」を大切に、実際に電子ドラムで叩いたMIDIパターンを配布しています。
今回のテーマは、「歌を邪魔せず、自然にノれる裏ノリ系ビート」です。よくある8ビートですが実際に叩いた感じどうなるのか参考になればと思います。
実際に叩いてみたMIDIデータを配布するという実験的回になっております。クオンタイズは最低限かける感じにしています。カッチリ使いたい方はクオンタイズ100%にして使用してください。
それではいきましょう!
🔖このMIDIの特徴
- すべて実演奏ベースのMIDI(手打ち→クオンタイズ最小限)
- 歌モノとの相性抜群!空間を意識した“裏ノリ”ビート集
- ハイハットやスネアのタイミングが生む「ノリ」を体感できる
- ループしやすい4小節構成。貼るだけでOK!
🎧 活用アイデア
- Aメロなど「抑えたパート」のドラムに最適
- メトロノーム的な“硬さ”から脱却したい時に
- MIDIを手直しして、自分だけのノリを作る練習にも!
🎶 裏ノリって?
裏ノリとは、ハイハットやスネアのタイミングで“後ろに引っ張る”ようなグルーヴのこと。 楽曲にゆとりやグルーヴ感を与える大切なニュアンスです。2拍4拍目を意識することで3拍目のスネアドラムに重みが生まれたり、僅かな違いですがアンサンブルが重なってくると大きなグルーヴの変化を感じ取れると思います。裏拍を意識したリズム作りができるようになるとシンプルなパターンでもしっかり聞かせることができるようになります。
今回は、そんな裏ノリを感じさせる8ビートを4パターン収録しました。
🎧 デモ音源(YouTube)
実際のMIDI内容はこちらでご試聴いただけます↓
今回のパターン解説
ここでは収録したMIDIパターンそれぞれの狙いや使いどころについて解説します。
011_LaidBackBasic_BPM95.mid:脱メトロノーム!自然な揺れを意識した基本形
タイム感を意識した、シンプルだけどノリのある基本形。ハイハットの裏拍を意識して叩いています。#002で紹介したゴーストノート付きの8ビートを叩くとこんな感じのニュアンスになります。
2小節目4拍裏のオープンハイハットがワンポイントアクセント。これは単なる装飾ではなく、ビートの流れをふわっと持ち上げてくれる重要なアクセントです。ハイハットの音色の変化でグルーヴが立体的になる感覚をぜひ掴んでみてください。
011_SnareLateFeel_BPM95.mid:ちょっと“後ろ”が心地いい、スネア遅めグルーヴ
じんわり歌を引き立てるシンプルパターン。スネアをほんの少しだけ後ろに置くことで、じんわりとしたタメ感が生まれます。
これにより、特に歌もののAメロなどで、リスナーが気持ちよくフレーズに乗れる空間が作られます。
こちらもオープンハイハットなどのアクセントを一つ入れてあげるだけで地味ビートからデキる雰囲気のある職人ビートへと昇華されます。音数の少ないビートこそ僅かなゴーストノートなどが生きてきます。
011_HatShuffleLike_BPM95.mid:シャッフル風味のハイハットで柔らかい揺れを演出
ハイハットにシャッフルのニュアンスを混ぜた、揺れ感重視ビート。ハイハットに3連を混ぜています。少しファンクな印象です。完全なシャッフルにはしていないので、あくまで“ニュアンス”としてのハネ感を意識しています。
キックの位置をシンコペーションさせたりすればもっとハネ感のあるビートになります。
このタイプのビートは「ピタピタ」打つと台無しに。ハイハットは手グセや気分を込めるように“歌う”ように演奏する(打ち込む)のがコツ。
011_KickGrooveSupport_BPM95.mid:控えめだけど効いてくる、キック主体の裏ノリサポート型
キックの位置でノリを生み出す、地味に効くサポート型リズム。跳ねないイーブンなビートですが軽やかな印象を持たせることができます。
特に、アフタクト(拍の裏側)に入るダブルキックがポイントで、
シンプルながら聴いている人に自然な加速感やノリを感じさせる仕掛けになっています。
キックに動きがある分、スネアやハットは落ち着いている構成なので、
16ビートのハイハットを追加することで、音数は増やさずにリズムを繊細に補強できます。。
📩 おわりに
裏ノリは、シンプルなビートにこそ差が出るポイント。一見地味でも、しっかり歌を支える“職人ビート”をぜひ体感してみてください!
今後もドラマー目線で作った実践的なMIDI素材を公開していく予定です。
感想やリクエストがあれば、お気軽にコメントでどうぞ!
それでは!<3
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